中国北部、中央アジア、ヒマラヤ西北部の原産といわれ、バラ科サクラ属の落葉小高木で、英名でアプリコットと呼ばれ、別名、カラモモ（唐桃）とも言われます。中国では種の中にある「杏仁（きょうにん）」を漢方薬として利用していました。
日本でも中国と同じように杏仁を収穫するための栽培で平安時代には行われていたようです。アンズの果実を食べるようになったのは、明治時代になってからのことで、本格的な栽培が行われたのは、品種改良により酸味の少ない生食用のヨーロッパ品種が積極的に導入された大正時代からといわれています。